出面管理アプリ6選!職人の出退勤管理&人工計算がらくらく簡単に!

2021-07-29

出面管理アプリ6選!職人の出退勤管理&人工計算がらくらく簡単に!

「時間も手間もかかる出面管理を、もっと楽に簡単にする方法はないか…」
という多くの工事関係者の要望にこたえて開発されたのが、出面管理アプリです。

出面管理アプリを使うと、管理者(社長・施工管理者・事務担当者など)は、「作業員の出退勤管理・日報の確認・人工計算」などを、作業員(職人など)は「出退勤報告・日報の作成」などを、楽に簡単にできるようになります
※できることは出面管理アプリによって異なります。詳しくは本章で解説いたします。

この記事では、
「出面管理アプリを使うと、具体的にどんなことができる?」
「出面管理アプリにかかる費用はどれぐらい?」
「オススメの出面管理アプリは?」

など、出面管理アプリの導入を検討している人が気になる情報をまとめてご紹介いたします。ぜひ、参考にしてください。

※この記事は、中小企業(中小の建設業者・工務店・塗装会社・リフォーム会社など)向けに情報をまとめています。

1.「出面管理アプリ」をプロがわかりやすく徹底解説!

この章では、出面管理アプリの機能や費用などについて徹底解説いたします。

1-1.そもそも「出面管理アプリ」とは?

「出面管理アプリ」とは、建築工事・リフォーム工事などの出面管理業務に関する機能を備えたITツールのことです。
「出面管理アプリ=出面管理業務のITツール」と捉えると、わかりやすいかもしれません。

※この記事では、出面管理業務に関する機能を備えたアプリやシステムなどを総称して「出面管理アプリ」としてご紹介しています。

1-2.出面管理アプリの機能とは?どんなことができる?

出面管理アプリの機能はアプリによって異なりますが、多くの出面管理アプリが備えている代表的な機能は下記の通りです。

[出面管理アプリの代表的な機能例]

機能例 機能詳細(どういった機能なのか)
出退勤機能 ・作業員(職人など)が現場に出勤した時間(作業開始の時間)と退勤した時間(作業終了の時間)を打刻する機能
・管理者(社長・施工管理者・事務担当者など)が作業員の出勤・退勤時間を確認する&承認する機能
日報機能 ・日報(作業記録)の作成機能
・作業員が作成した日報を管理者などに共有する機能
・管理者が日報を確認する&承認する機能
人工計算機能 ・各作業員の人工を集計し、作業員の給与(日当など)を算出する機能
・各現場の人工を集計し、協力会社への請求額を算出する機能

※出面管理アプリであれば、上記すべての機能を備えているというわけではありません。出面管理アプリによって備えている機能は異なります。
※上記以外の機能を備えた出面管理アプリもあります。
※上記の「機能詳細(どういった機能なのか)」はあくまで一例です。同じ機能でも、アプリによって機能詳細が異なることもあります(詳細は3-1を参照)。

1-3.出面管理アプリを導入することで期待できる効果は?

出面管理アプリを導入して出面管理業務をIT化することで、下記の効果が期待できます。

[出面管理アプリの導入によって期待できる効果]
〇出面管理業務の効率化&削減
どういった業務を効率化&削減できるかは、導入する出面管理アプリによって異なりますが、何らかの業務を効率化もしくは削減できることは間違いありません。
▼効率化・削減が期待できる業務例
・(管理者の業務)アプリで作業員の出退勤を確認できるため、作業員が現場に出勤しているかを電話で確認する必要がなくなる or 確認するために現場へ行く必要がなくなる
・(作業員の業務)アプリを使って現場で日報を作成できるため、現場終了後に日報を書くために会社へ行く必要がなくなる
・(管理者の業務)各作業員の人工や各現場の人工は、アプリが自動計算してくれるため、手計算する必要がなくなる

〇業務時間の短縮
出面管理業務の削減&効率化は、ダイレクトに業務時間の短縮につながります。

〇人的ミス(ヒューマンエラー)の低減
人的ミスが起こりやすい出面管理業務(例えば、紙の日報に記載してある出退勤の時間をPCに手入力する、作業員の人工を手計算する など)をIT化することにより、人的ミスの低減が期待できます。

1-4.出面管理アプリにかかる費用はいくら?

「出面管理アプリを導入・使用するのに、どのぐらいの費用がかかるのか」は気になるところでしょう。

費用は導入するアプリによって異なりますが、多くが数千円/月~数万円/月くらいです。
その他、別途、初期費用や+αでオプション費用などがかかるアプリも少なくありません
※各出面管理アプリの費用詳細は下記2章で紹介しています。

[出面管理アプリにかかる費用]

出面管理アプリにかかる費用
=初期費用+ランニングコスト(基本プラン)+オプション費用


◎初期費用
アプリを導入する時にかかる費用。
無料~数十万円まで、アプリによってかかる費用は大きく異なる。

◎ランニングコスト(基本プラン)
継続的にかかる費用。
支払い方法は月払いが多い。年間契約で安くなるアプリも。

◎オプション費用
基本機能に+αのオプション機能を使用する場合や、データ容量・利用人数(アカウント数)を追加する場合などにかかる費用。ランニングコスト(基本プラン)にプラスで費用がかかる。

※多くの場合、初期費用はアプリ導入時にのみかかります。ランニングコスト(基本プラン)+オプション費用は継続的にかかります。

2.オススメの「出面管理アプリ」6選

この章では、オススメの出面管理アプリを6つご紹介いたします。
まずは下記表にて、どんな出面管理アプリがあるのかチェックしてみてください。気になる出面管理アプリについて詳しくは、下記2-1~2-6を参照ください。

  価格
初期費用 ランニングコスト
(基本プラン)※月額
追加費用

日報365 無料 - *² あり
おしいれクラウド 2万円 7,800円~ あり
SiteEye出面管理サービス 30万円~ 4,800円~ あり
現場ポケット 無料 10,800円(税込 11,880円) なし
ダンドリワーク 10万円~ 19,800円~ あり
現場Plus 1万円~ 1万円~ あり

*1 オプション機能の使用、データ容量・利用人数(アカウント数)追加など。
*2 情報の確認ができなかった項目は「-」としています。

※価格の税抜・税込は、下記2-1~2-6にてご確認ください(各ホームページ等で税抜・税込の確認ができなかったアプリについては、税抜・税込の記載はありません)。

2-1.日報365(株式会社オーク情報システム)

[特徴]
・建設業の専門工事業者向けクラウド型システム
・作業員や車両・資機材の手配から、工数・出面などの集計まで一元管理できる

[機能]
・工数、出面入力
・車両、資機材入力
・作業日報出力
・作業応援証明書出力
・各種帳票出力     
・手配(現場、作業員、車両、資機材) ※有償オプション機能
・写真・ファイル共有管理 ※有償オプション機能   ほか

[費用]

初期費用無料
※サーバ構築などの初期導入費用は不要
ランニングコスト
(基本プラン)
-*
*ホームページ等で情報の確認ができなかった項目は「-」としています。

※参考:日報365

2-2.おしいれクラウド(株式会社CLINO)

[特徴]
・建設業向けクラウドアプリ
・安全書類・勤怠管理・請求書作成を一括管理できる

[機能]
・安全書類作成・管理
・工事・出面管理
・請求書作成・入金管理 ほか

[費用]※税抜

初期費用2万円
ランニングコスト
(基本プラン)
出面管理(勤怠管理機能のみ)7,800円/月
※請求書のクラウド管理(請求書作成機能のみ)3,120円/月
※労務安全書類の自動作成(安全書類機能のみ)17,380円/月
※アカウント数:無制限

※参考:おしいれクラウド

2-3.SiteEye出面管理サービス(エイデイケイ富士システム株式会社)

[特徴]
・現場作業負荷の平準化・社内外の情報共有
・料金プランには、クラウド版/オンプレ版あり

[機能]
・作業員・機材の手配
・作業員・機材のスケジュール確認
・作業員の日報登録、責任者の検印
・工数集計、労務集計 ほか

[費用]※税抜

初期費用30万円~
ランニングコスト
(基本プラン)
▼クラウド版
4,800円/月(10ユーザーまで)
※追加1ユーザー 500円/月
▼オンプレ版
1,265,000円(システムパッケージ)

※参考:SiteEye出面管理サービス

2-4.現場ポケット(株式会社アステックペイント)

[特徴]
・初期費用0円&ランニングコスト月10,800円で利用できる
・出面管理アプリ「デヅラー」の進化版
・出面管理以外の機能も豊富

[機能]
・出面管理機能(日報機能)
 ┗ 作業記録、作業の開始時間・終了時間の入力
 ┗ 現場別・職人別の人工集計表の出力 など
・トーク機能
・掲示板機能

・アルバム機能
・報告書作成機能 ほか

[費用]※税抜

初期費用無料
ランニングコスト
(基本プラン)
年間契約 10,800円/月(税込 11,880円/月)
月額契約 
12,000円/月(税込 13,200円/月)
※利用人数(アカウント数)・データ容量による追加料金なし
オプション費用無料

※参考:現場ポケット

2-5.ダンドリワーク(株式会社ダンドリワーク)

[特徴]
・チャットでの質問は24時間365日受けつけるなど、充実のサポート
・出面管理以外の機能も豊富

[機能]
・現場情報管理
・写真・資料管理
・社内掲示板
・工程表(オプション)
・受発注(オプション)
・報告書(オプション)
・出退勤(オプション) ほか

[費用]

初期費用10万円~
ランニングコスト
(基本プラン)
19,800円/月~

※参考:ダンドリワーク

2-6.現場Plus(株式会社ダイテック)

[特徴]
・60IDまで1万円/月で利用できる
・出面管理以外の機能も豊富

[機能]
・工程表
・縦横断工程表
・掲示板・トーク
・写真・図面・書類
・工程チェック・工事完了報告書
・入退場管理
・お施主様向け機能 ほか

[費用]※税抜

初期費用月額料金の1ヶ月分
ランニングコスト
(基本プラン)
10,000円/月(60ID)※ストレージ50GB
※30ID追加 5,000円/月

※参考:現場Plus

3.プロが教える!自社に最適な出面管理アプリを選ぶ4つのポイント

上記2章にて、オススメの出面管理アプリ6選をご紹介いたしましたが、
「どうやってアプリを選べば良いかわからない」
「自社に最適なアプリはどれ?」

など、アプリ選びに迷う人は少なくないでしょう。

そこでこの章では、出面管理アプリを選ぶポイントを4つご紹介します。
4つのポイントについて考えることで、選ぶべきアプリが見えてくるはずです。

3-1.ポイント① 必要な機能を備えているか

先述の通り、出面管理アプリによって備えている機能が異なります。そのため、「自社に必要な機能を備えているアプリかどうか」をチェックすることで、ある程度、候補を絞り込むことができます。

★アプリの機能をチェックするときの注意点
アプリの機能をチェックするときには、機能の有無だけでなく、“どんなことができる機能なのか”まで踏み込んで確認をする必要があります。なぜならば、同じ名称の機能でも、アプリによって「できること」が違うこともあるためです。
例)出退勤機能|ボタン一つで打刻できるアプリ/数字を入れるタイプのアプリ
        出退勤の承認機能があるアプリ/承認機能のないアプリ ほか

[参考]「出面管理に関する機能+他機能」アプリを選ぶという選択も

出面管理アプリには、出面管理に関する機能と他機能(出面管理に関する機能以外の機能)を併せ持つアプリもあります。
※「出面管理に関する機能+他機能」のアプリは、「施工管理アプリ」「工事写真アプリ」などと呼ばれることもあります。

(出面管理以外の機能例)
・チャット機能
・掲示板機能
・写真共有・管理機能
・受発注管理機能
・原価管理機能
・営業管理機能
 ほか

上記のような出面管理以外の機能の活用も考えられる場合には、「出面管理に関する機能+他機能」のアプリを選ぶのがオススメです。こうした多機能の出面管理アプリを導入すれば、アナログな業務を一気にIT化することができます。

ちなみに、「出面管理+他機能となると、費用も高額になるのでは…」と思われるかもしれませんが、実は、そうとは限りません。
使用する機能が増えるほどプラスαの費用がかかる出面管理アプリもありますが、上記2章でご紹介しているアプリ「現場ポケット(2-4)」などは、出面管理以外の様々な機能を備えていますが、使用機能に関わらず一律10,800円/月です。

※各出面管理アプリの機能や費用について詳しくは、上記2章や各ホームページ等でご確認ください。

3-2.ポイント② どのぐらいの費用をかけられるか

出面管理アプリによってかかる費用には差があるため、「アプリにどれぐらいの費用をかけられるか」で選べるアプリは異なります。

アプリにかけられる費用を検討するときには、「導入時にかかる費用」と「継続的にかかる費用」の両方について考えておくと安心です。
・導入時にかかる費用⇒初期費用
・継続的にかかる費用(月払い or 年払い)⇒ランニングコスト(基本プラン)、オプション費用

各アプリの費用について確認をするときに、見逃しがちなのが、データ容量や利用人数(アカウント数)による追加費用の有無です。
「安価で利用できると思っていたら、データ容量や利用人数を増やすほど追加費用がかかり、想像以上に高額になってしまった」ということもあるため、データ容量や利用人数による追加費用の有無や詳細はよくよく確認をしておくことをオススメします。

※出面管理アプリの費用については、上記1-4でも解説しています。

3-3.ポイント③ 使いやすさ&操作性の良さ(操作が簡単か)

使いやすさ&操作性の良さ(操作が簡単か)も、出面管理アプリ選びの重要なポイントとなります。

どんなにアプリの機能等が優れていても、使いにくかったり操作が難しかったりすると、アプリの導入&活用が進まないことが少なくありません。そのため、ITツールに不慣れなメンバーが多い場合には特に、アプリの使いやすさや操作性を重視してアプリを選ぶことをオススメします。

アプリが使いやすいか・操作が簡単かなどは、実際に触ってみないとわからないことも多々あるため、可能であれば、アプリ検討の段階で触って確かめると良いでしょう。できれば、アプリを使うメンバーに触ってもらって判断をするのが間違いありません。

3-4.ポイント④ 口コミ・評価の良し悪し

出面管理アプリを選ぶときに、ぜひチェックしていただきたいのが、各アプリの口コミや評価です。

口コミや評価をチェックすることで、
・アプリの良し悪し
・メリット・デメリット
・使い勝手

など、使ってみたからこそわかるリアルな意見を知ることができます。

※口コミや評価をチェックするときのPOINT
多くの出面管理アプリは、口コミ・評価の内容も参考にシステム等の改修を進めています。そのため、過去の良くない口コミ・評価の内容は改善済の可能性も。
そこで、口コミ・評価は、できるだけ新しく書き込まれたものをチェックするのがオススメです。

アプリの口コミや評価は、
・各出面管理アプリのホームページ
・出面管理アプリのダウンロード画面

 (「App Store」「Google Play」などのアプリストアから、各出面管理アプリを検索
  ※アプリストアに掲載のない出面管理アプリもあります)
などで確認できます。

その他、同業者や取引先などに話を聞いてみるのもオススメです。近年、出面管理アプリは急速に普及しているため、有益な情報をもった人がまわりにいる可能性は十分あります。

まとめ

出面管理アプリとは、建築工事・リフォーム工事の出面管理業務に関する機能を備えたITツールのことです。

出面管理アプリの代表的な機能には、
・出退勤機能
・日報機能
・人工計算機能

などがあります。

アプリの費用は、多くが数千円/月~数万円/月くらいです。その他、別途、初期費用や+αでオプション費用などがかかるアプリも少なくありません。

この記事では、具体的にアプリの導入を検討している人に向けて、
・オススメの出面管理アプリ6選
・出面管理アプリを選ぶ4つのポイント
についてもご紹介しております。ぜひ、こちらの情報も参考に、自社に最適な出面管理アプリを見つけてください。


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