工事黒板アプリを使えば、工事写真に関連する業務を大幅に効率化できます。
工事黒板アプリはいくつもあり、それぞれ機能や費用が異なります。よって「どれを使えば良いのか分からない」とお悩みの方も多いでしょう。
そこで今回は、おすすめの工事黒板アプリ6選や工事黒板アプリを選ぶ際の注意点などについてまとめました。
iPhoneやiPad(iOS)のみならず、Androidで使えるアプリも紹介しています。
担当者様に向けて、プロの目線から解説をします。記事を最後までチェックすれば、自社に最適な工事黒板アプリが見つかりますよ。
アプリ名 | 初期費用 | ランニングコスト | 無料期間 |
---|---|---|---|
現場ポケット おすすめ! | 無料 | 10,800円/月〜 | 2ヶ月 |
蔵衛門工事黒板 | 無料 | 無料~ | あり (要問い合わせ) |
電子小黒板PhotoManager | 無料 | 無料 | – |
ミライ工事写真 | 無料 | 無料~ | – |
KANNA | 無料 | 要問い合わせ | 14日間 |
現場DEカメラLITE/PRO | 無料~ | 無料 | – |
そもそも工事黒板アプリとは?
工事黒板アプリとは、これまでアナログで使用していた小黒板を電子化できるアプリです。
工事写真を撮影したあと、簡単な操作で写真内に電子小黒板を追加できます。
工事現場では、進捗状況や作業内容を写真で記録します。その際に小黒板を用いて、日付や場所、作業内容などの情報を手書きで記入するのが一般的でした。
しかしこの方法には、以下のデメリットがあります。
- 手間がかかる
- 場合によっては文字が見えづらい
- 現場ごとに書き方が異なると見づらい
工事黒板アプリを使えば、こういった悩みをすべて解決可能です。
例えばスーパーにはセルフレジが導入され、業務効率が向上しています。それと同じように建築業界では、工事黒板アプリが業務効率化に欠かせないツールとなっています。
工事黒板アプリを使用するメリット
工事黒板アプリを使用する主なメリットは以下の3つです。
- 工事黒板作成の手間を減らせる
- 1人で工事写真を撮影できる
- 工事写真の管理が容易になる
それぞれ詳しく見てみましょう。
工事黒板作成の手間を減らせる
小黒板を使った従来のアナログな方法では、黒板を用意して日付や場所・工事内容などを記入してから写真を撮影する必要がありました。
光の当たり具合で小黒板が見えなかったり、文字が汚くて読みづらかったりして、再撮影を余儀なくされることもあったでしょう。
しかし工事黒板アプリがあれば、小黒板は不要です。日付・場所・工事内容といった情報を手書きする必要もありません。
工事写真の端に電子小黒板を表示して、スマートフォンやタブレットで簡単に文字を入力できます。
小黒板・チョーク・デジタルカメラを用意して、小黒板をどこに置くかなどを考えながら行っていた工事黒板作成の業務が、スマートフォンやタブレット1つで完結します。
1人で工事写真を撮影できる
従来の方法では、小黒板をうまく設置できずに、他の従業員に持ってもらうケースがありました。
この場合、2人分の労働力が工事黒板の作成に費やされます。
人手が不足している現場では「小黒板を支えてくれる人を探すのに苦労する」といったこともあるでしょう。また「手伝って欲しいけど声をかけづらい」なんてこともあるかもしれません。
工事黒板アプリを使えば、小黒板は不要です。よって他の従業員に手伝ってもらわず、1人で工事写真を撮影でき、業務効率化につながります。
工事写真の管理が容易になる
工事写真は、後々の工程確認や報告書作成のために、きちんと管理しておかなければなりません。
従来は、デジタルカメラで工事写真を撮影して、SDカードを使ってPCにデータを移し、そこからフォルダ分けなど写真の整理をする必要がありました。
しかし工事黒板アプリがあれば、こういった手間はかかりません。
工事黒板アプリを使って撮影した写真は、自動で整理され、クラウドやアプリ内のフォルダに保存されます。
またアプリによっては、写真にタグを付けたりすることも可能です。よって後から必要な写真をすぐに検索できるなど、管理が容易になります。
工事黒板アプリの種類
工事黒板アプリは、以下2つの種類に分けられます。
- 工事黒板専門のアプリ
- 工事黒板以外の用途にも使えるアプリ
それぞれどんな特徴があるのか解説します。
工事黒板専門のアプリ
文字通り、工事黒板の機能に特化したアプリです。アプリを使って工事写真を撮影して、電子小黒板を挿入できます。
工事黒板専門のアプリは、機能が限定的なのでシンプルで扱いやすい点が特徴です。特に学習の機会を設けずとも、皆直感的にアプリを使いこなせるようになるでしょう。
また工事黒板専門のアプリは機能が少ない分、利用料金が比較的安価になっています。なかには完全無料で利用できる工事黒板専門のアプリも存在します。
他の機能は不要で、工事黒板に特化したアプリを探している方には、工事黒板専門のアプリがおすすめです。
工事黒板以外の用途にも使えるアプリ
工事黒板アプリには、工事写真の撮影や電子小黒板の挿入に加えて以下のような機能を備えた、オールインワンのアプリもあります。
- 日報機能
- 掲示板機能
- アルバム機能
- トーク機能
- カレンダー機能
工事黒板アプリを探している方の多くは、工事黒板以外の業務も効率化したいと考えているのではないでしょうか。そういった方には、工事黒板以外の用途にも使えるアプリがおすすめです。
工事黒板専門のアプリ・カレンダーを共有できるアプリ・トークができるアプリと使い分ける選択肢もあります。
しかし使用するアプリの数が増えるとややこしいですよね。それよりは、機能を1つのアプリに集約させた方が快適です。
【無料あり】工事黒板アプリおすすめ6選
工事黒板アプリおすすめ6選を、比較表にまとめました。
アプリ名 | 初期費用 | ランニングコスト | 無料期間 |
---|---|---|---|
現場ポケット おすすめ! | 無料 | 10,800円/月〜 | 2ヶ月 |
蔵衛門工事黒板 | 無料 | 無料~ | あり (要問い合わせ) |
電子小黒板PhotoManager | 無料 | 無料 | – |
ミライ工事写真 | 無料 | 無料~ | – |
KANNA | 無料 | 要問い合わせ | 14日間 |
現場DEカメラLITE/PRO | 無料~ | 無料 | – |
上記6つのアプリについてより詳しく紹介します。
現場ポケット
初期費用 | 無料 |
ランニングコスト | 年間契約 10,800円/月(税込 11,880円/月) 月額契約 12,000円/月(税込 13,200円/月) ※利用人数(アカウント数)・データ容量等による追加料金なし |
オプション費用 | – |
無料期間 | 2ヶ月 |
対応OS | iOS / Android |
現場ポケットは工事黒板のみならず、さまざまな機能を備えたアプリです。
主な機能は次のとおりです。
- アルバム機能
- 写真台帳作成機能(報告書作成機能)
- トーク機能
- 掲示板機能
- 日報機能
- 工程管理機能
これら機能をすべて、オプション費用なしで利用できます。
現場ポケットは、これまで35,000名以上の方にご利用いただき、契約更新率は95.5%を誇ります。
無料体験期間は、今回紹介する6つの工事黒板アプリのなかで最も長い「最大2ヶ月間」です。
蔵衛門工事黒板
初期費用 | 無料 |
ランニングコスト | ▼フリー 無料 ▼ライセンスパック 1メンバー 3,000円/月〜 ▼エンタープライズ 1メンバー 600円/月〜 (11名以上から申し込み可能) |
オプション費用 | – |
無料期間 | あり(要問い合わせ) |
対応OS | iOS / Android(非対応) |
蔵衛門工事黒板は、工事黒板の機能に特化したアプリです。
サポートや使える機能などに制限があるものの、無料でも利用できます。しかしAndroidには対応していない点に要注意です。
また蔵衛門工事黒板は、工事写真管理ソフト「蔵衛門御用達」(有料)と連携して使用可能です。
蔵衛門工事黒板には工事黒板に関する機能しか備わっていません。しかし蔵衛門御用達と連携をすれば、工事写真台帳の作成や写真提出といった業務にも対応できます。
電子小黒板PhotoManager
電子小黒板PhotoManagerも工事黒板の機能に特化したアプリです。
プランは1つしかなく、完全無料で利用できます。電子小黒板PhotoManagerは、今回紹介する6つのアプリのなかで最もシンプルです。
完全無料で利用できるので、無料体験もありません。「ただ電子小黒板の機能だけ使えれば良い」という方にはおすすめです。
ミライ工事アプリ
ミライ工事写真は工事黒板機能とクラウド機能に特化したアプリです。
主な機能は次のとおりです。
- 写真台帳の自動作成
- 写真台帳の共有
- 写真の取込・ダウンロード
- 電子黒板付き撮影
- トーク機能 ほか
ミライ工事写真は、利用人数が1人でクラウド容量30MB(約60枚)までであれば、無料でも利用できます。
しかし複数名で利用するのであれば、有料プランが必須です。
ミライ工事写真には無料体験がありません。申し込み前に使用感を詳しく確認できないのが欠点です。
KANNA
KANNAは工事黒板のみならず、さまざまな機能を備えたアプリです。
主な機能は次のとおりです。
- 複数現場の統合管理
- 現場管理
- 現場写真の管理
- 資料への書き込みや共有
- 写真台帳
- チャット・報告
- カレンダー
機能は先ほど紹介した現場ポケットと似ています。しかしKANNAの利用料金は公開されていません。
現場ポケットやKANNAのように工事黒板以外の機能も備えたアプリが気になる方は、無料体験を試してみましょう。
現場DEカメラLITE/PRO
初期費用 | ▼現場DEカメラPRO 3,060円 ▼現場DEカメラLITE 無料 |
ランニングコスト | – |
オプション費用 | – |
無料期間 | – |
対応OS | iOS / Android(非対応) |
現場DEカメラLITE/PROは工事黒板に特化したアプリです。
現場DEカメラLITE/PROは、他の工事黒板に特化したアプリと比べて、機能が充実しています。
例えば黒板を9種類のなかから選べたり、画像改ざんの検知ができたりします。
Dropbox・Box・SnapChamberといったクラウドと連携すれば、さらに便利に利用可能です。
Android非対応なので要注意です。
工事黒板アプリを選ぶ際の注意点
工事黒板アプリを選ぶ際は、以下3つの注意点を意識しましょう。
- 直感的に操作できるか否かが大切
- メールではなく電話で問い合わせができると尚良い
- 無料体験を積極的に活用する
1つずつ深掘りします。
直感的に操作できるか否かが大切
工事黒板アプリは、さまざまな人が使用します。よってデジタル機器の操作に詳しい人だけでなく、誰もが直感的に使用できる操作性が大切です。
いくら多機能でも、いくら便利でも、使い勝手が悪ければ意味がありません。
操作が難しければ、それが使用者のストレスとなり、次第にアプリが使われなくなってしまいます。
「アプリを使うように言われているから仕方なく最低限の機能だけ使う」のようになってしまっては本末転倒です。
たしかにアプリの使用方法は調べれば出てきます。しかし調べずとも快適に使用できる操作性が大切です。
工事黒板の機能に特化したアプリであれば、シンプルなので操作性についてそれほど心配する必要はありません。
しかし工事黒板以外の用途にも使えるアプリの場合は、アプリによって操作性が大きく異なります。
メールではなく電話で問い合わせができると尚良い
工事黒板アプリは、さまざまな人が使用します。工事黒板アプリを使用する方の中には、アプリの使い方に精通していない方も多数いるでしょう。
そういった方が快適に工事黒板アプリを使用できる環境を整えるには、アプリを提供する企業のサポート体制が重要です。
メールでの問い合わせはもちろん、電話での問い合わせにも対応していると尚良いでしょう。
現場で問題が発生した際は、できるだけ早く解決したいものです。そんな中、メールでしかやり取りができなければ、解決までに時間がかかってしまいます。
特に導入初期は、何らかのトラブルが発生する可能性が高くなります。
工事黒板アプリを選ぶ際は、サポート体制についてもチェックしてみてください。
無料体験を積極的に活用する
「百聞は一見に如かず」という言葉にある通り、ホームページや口コミを見ただけでは分からないこともあります。
気になる工事黒板アプリの無料体験は、積極的に利用しましょう。
無料体験で工事黒板アプリを実際に使ってみると、操作性やどのくらい役に立つかなどが分かります。
いくら良さそうなアプリでも「使ってみるとなんか違う」なんてこともありますからね。
無料体験を活用すれば、そういった自社に合わないアプリを導入してしまうリスクを減らせます。
無料体験を利用した上で使用感が良ければ、自信を持ってその工事黒板アプリを導入すれば良いだけです。
どの工事黒板アプリでも、無料体験を利用したからといって無理な勧誘をされることはないのでご安心ください。
まとめ
本記事では、おすすめの工事黒板アプリ6選や工事黒板アプリを選ぶ際の注意点などについて解説しました。
工事黒板アプリがあれば、業務の効率化が図れます。工事黒板以外の機能まで備えたアプリだとさらに便利です。
まずは気になる工事黒板アプリをピックアップして、無料体験の有無をチェックしてみましょう。
アプリ名 | 初期費用 | ランニングコスト | 無料期間 |
---|---|---|---|
現場ポケット おすすめ! | 無料 | 10,800円/月〜 | 2ヶ月 |
蔵衛門工事黒板 | 無料 | 無料~ | あり (要問い合わせ) |
電子小黒板PhotoManager | 無料 | 無料 | – |
ミライ工事写真 | 無料 | 無料~ | – |
KANNA | 無料 | 要問い合わせ | 14日間 |
現場DEカメラLITE/PRO | 無料~ | 無料 | – |