現場管理初心者必見!工事写真を撮り忘れた場合どうする!?

2025-02-05

現場管理初心者必見!工事写真を撮り忘れた場合どうする!?

建設業界の写真撮影は、工事の進捗状況や証拠保全に欠かせない重要な業務です。しかし、現場管理初心者の方が担当しているケースも見受けられます。

業務の忙しさや慣れない作業で、工事写真を撮り忘れてしまうこともあるのではないでしょうか。

この記事では、工事写真を撮り忘れた場合のリスクや対処法について詳しく解説しています。また、工事写真の基本的内容も網羅している記事ですので、ぜひ最後までご覧ください。

工事写真を撮る目的

工事写真とは、工事の進捗状況・品質を記録するためのツールとして用いられます。建設工事は、目に見える部分の施行以外に、土で隠れてしまう基礎コンクリートなどの見えない部分の施工もあります。

完成後は資材や土などで隠れてしまう部分の施行状況を写真に残しておくことで、「計画書通りに工事が進んでいる」という証拠になるのです。

そのほか、工事写真を撮る目的は次のとおりです。

  • ・工程記録
  • ・品質管理
  • ・使用材料の確認
  • ・保全維持のための資料
  • ・トラブル防止のための資料

上記のことから、工事写真は工程記録や品質管理などに利用される重要な資料ということがわかるでしょう。

工事写真の必要性とは

現場監督になり、はじめての業務で工事写真の撮影を担当することもあるでしょう。現場の流れや工程、工事手順を覚えるのに最適だからです。

工事写真は、次の3つの観点から必要とされています。

  • ・工事の進捗確認
  • ・品質管理
  • ・トラブル防止に役立つ

上記の順に詳しく解説します。

工事の進捗確認

工事写真は工事現場の進捗状況を客観的に判断できる資料のひとつです。

工事写真は、施行前、施行中、施行後の各段階で写真撮影を行います。進行中の作業状況と計画とのズレがないかの確認が容易にできます。

また、工事写真は現場のリアルタイム状況を詳細に映し出します。これにより遅延や問題を早期に発見し、迅速な対応を行うことが可能です。

品質管理

工事写真は「施工計画書で指示された材料を利用しているか」「指示通りの寸法で作られているか」など、設計通りのものが作られていることを証明する資料として利用されます。

鉄筋コンクリート工事を例にとってみると、「指定された幅で鉄筋が設置されているか」「指定された鉄筋を利用しているか」を工事写真として残しておきます。

コンクリートを流し込むと確認ができないような場所を、工事写真を残しておくことで品質管理として役立つということです。

トラブル防止に役立つ

工事写真は建設現場でトラブルが発生した際にも役立ちます。工事写真は施行状況に加え、品質管理としても役立つことを説明してきました。

工事の各段階で撮影した写真は、施工時の証拠として利用できます。

大規模な工事や修繕工事などでは、施工後に不具合やトラブルが発生する可能性があります。トラブルが発生した場合でも、施工当時の写真があると仕様通りに工事を実施したことが証明できるため、トラブル防止に役立つということです。

工事写真を撮り忘れたら

工事写真は品質管理やトラブル防止に役立ちますが、撮り忘れてしまった場合、さまざまなリスクが発生します。リスクとしてあげられるのは次の通りです。

  • ・再施工のリスク
  • ・トラブル発生時の証拠不足
  • ・工事関係者との信頼関係の低下

リスクについては後述して解説します。

工事写真を撮影していなかった場合、設計図通りに進めていたとしても証明できるものがなく、発注者から再施工を求められる可能性があります。

また、施工ミスやトラブル発生時には原因の特定が難しく、対応が遅れてしまい工事の進行を止める恐れもあります。

大規模工事や協力会社を利用する場合、工事写真がないと共通の認識をすることができず、円滑なコミュニケーションをとることが難しくなるでしょう。

工事写真の撮り忘れによるリスクを把握したところで、対処法についても詳しく解説します。

工事現場での再撮影

工事写真の撮り忘れ箇所が施工台帳や報告書に必要な場合、再撮影を検討しましょう。進んでいる作業を戻すため工程が遅れる可能性がありますが、工事完了後に再施工をする時間とコストを考えると低コストで対応ができます。

また、コストだけではなく発注業者や協力会社からの信頼低下を未然に防げる可能性があるので、撮り忘れに気づいた場合は早めの対処が必要です。

協力会社・関係者へ確認する

工事写真を撮り忘れていた場合、協力会社・関係者へ確認することも大切です。自分が担当している工事箇所の撮影を忘れていた場合でも、現場に施工管理をしている人がいる場合は、撮り忘れた箇所の工事写真を撮影している可能性もあります。

協力会社や関係者に確認することで、工事写真を補完することができるケースもあります。

過去作成した資料で補填する

工事写真を撮り忘れた場合、過去作成した資料で補填できるケースもあります。作成された資料から写真や情報を補填し、資料を作成することができます。

工事写真の撮り忘れに気づいた場合、過去の工事や資料から類似の状況を確認することで必要な状況を補填しましょう。

工事写真を撮り忘れないためのポイント

工事写真の撮り忘れによるリスクや撮り忘れた場合の対処法を説明してきました。工事写真の撮り忘れないための5つのポイントについて紹介します。

  • ・撮影計画の立案
  • ・担当者の選定
  • ・作業関係者への周知徹底
  • ・チェックリストの活用
  • ・アラームやリマインダーの活用

上記の順に解説します。

撮影計画の立案

工事をスタートする前に、工事写真の撮影計画を立てることが撮り忘れを防ぐポイントのひとつです。

工事写真は「施工前」「施工中」「施工後」の撮影から、使用材料の検収など、撮影するパターンが決められています。

撮影計画を立てる際は、いつ・どこで・どの箇所の撮影が必要かを明確にしておくことで、工事写真の撮り忘れを防ぐことができるでしょう。

担当者の選定

工事写真の撮り忘れを防ぐには、工事写真の担当者を選定しておくことが重要です。担当者には、工事写真の撮影計画の立案から実施まで、一貫して実施してもらうことをおすすめします。

担当者を指定しておくことで責任感が生まれるとともに、撮影スケジュールが明確になる利点があるからです。

経験豊富な人に担当してもらうことで、撮り忘れによるリスクを低減できます。しかし、工事写真は新人の現場管理者が現場の流れを覚えるために任せられることが多い業務です。

「工事写真の重要性やリスクを事前に研修する」「経験豊富な人材が教育する」など、工事写真の撮影に慣れていない人でも撮影できる環境を整えておくことが大切です。

工事写真の担当者は、現場の進捗状況に応じて必要箇所の工事写真を撮影します。工事写真の撮影後は、データ管理や報告書作成などの写真管理業務を行います。

担当者を指定しておくことで、トラブルが発生した場合でも迅速に対応することが可能です。

作業関係者への周知徹底

工事関係者や協力会社に工事写真の重要性について、周知徹底することも有効な手段のひとつです。関係者全員が工事写真の重要性を理解し、協力してくれることで工事写真の撮影が円滑に進むため、全体の協力が必要不可欠です。

また、作業関係者に写真スケジュールを共有しておくことで、担当者が撮影を忘れてしまっていた場合に報告がきます。連携がスムーズにいくことで、工事写真の撮り忘れ防止にも役立つでしょう。

チェックリストの活用

工事写真の撮り忘れを防ぐためには、チェックリストの活用も有効です。

撮影計画の立案では、工事が始まる前に大まかな撮影スケジュールを立てておきます。チェックリストを作成する場合には、工事写真に必要な項目の詳細を明記します。

上記により、担当者は該当箇所の撮影を見逃すリスクを最小限に抑えることができるでしょう。

また、チェックリストを活用することで、工事状況の進捗状況の把握や変更箇所の見落とし防止などにも役立ちます。

アラームやリマインダーの活用

アラームやリマインダーを活用することで撮影タイミングを見逃すリスクの低減が可能です。当日の作業スケジュールから、写真撮影の時間を設定しておくことで撮り忘れを防ぐことができます。

工事写真を撮影する現場監督は、写真撮影以外の業務も多く担当しています。違う業務に集中するあまり、写真撮影を忘れてしまうケースもあるでしょう。

そうならないためにも作業の合間や1日のスケジュールを明確にしておき、工事写真を撮る時間を設けアラームやリマインダーの設定をしておきましょう。

工事写真を撮り忘れた場合に起こること

工事写真を撮り忘れると工事の進捗状況や品質管理において、正確な確認ができなくなります。当初計画していた作業計画とのズレが生じている場合にも、原因の特定や対処が遅れてしまい、工期に支障を与える可能性が高いでしょう。

そのほか、工事写真を撮り忘れによるリスクを下記で紹介します。

品質低下やトラブルを招く

建設工事では、ごく稀に施工箇所の詳細を巡って発注者や協力会社との間でトラブルが発生します。

工事写真は計画書通りの作業を実施した証拠になるため、証拠となる写真がない場合、金銭トラブルを招く原因となります。最悪の場合、証拠写真がないことによる被害を自社で担保する恐れがあります。

上記のようなトラブルに対処するためにも、工事写真の撮り忘れには注意しましょう。

発注者との信頼関係の低下

工事写真の撮り忘れは、発注者との信頼関係の低下を招くリスクがあります。発注者は工事写真を通して、作業の進捗状況や品質を確認します。

工事写真を撮り忘れることで、発注者からの信頼関係を低下させてしまい、継続した仕事の受注が難しくなるでしょう。

工事の進行を止める

工事写真の撮影を忘れていた場合、再撮影が必要となり現場の進行を止めるリスクが発生します。工事の進行を止めるだけでなく施工のやり直しも検討されるため、工事の進行が遅延するリスクも高まります。

また、施工のやり直しが必要な場合、時間とコストが2倍必要になるため注意しておきましょう。

上記のような工事写真の撮り忘れによるリスクを抑えるためにも、現場管理アプリである現場ポケットの利用がおすすめです。

現場ポケットの紹介

工事写真の撮り忘れの防止に役立つ現場管理アプリの「現場ポケット」をご紹介します。

現場ポケットは写真管理機能に加え、工程表や報告書の作成ができる書類作成機能、勤怠の見える化ができる日報機能など、多彩な機能を搭載しているツールです。

2021年にリリースされて以来、35,000人以上の方が利用し、契約更新率は約95%と高い実績を誇っています。

現場ポケットが人気な理由は、1,000社以上の現場の声を聴いて作成された建設業者のための現場管理アプリだからです。

また、現場ポケットの写真管理機能を利用すれば工事写真の撮り忘れを未然に防げます。工事写真の撮り忘れを防ぐためには、関係者との共有が重要と伝えてきました。

現場ポケットの写真管理機能は、LINEのようなトーク機能で写真管理をしているため、写真の共有が簡単にできます。トーク機能に投稿した工事写真は自動で整理してくれるため、アプリ利用者がリアルタイムで工事写真を確認できます。

もし撮り忘れがあった場合でも、トーク機能で担当者に伝えることも可能です。

また、現場ポケットではアカウント数やデータ容量の追加といった追加課金がなく、年間契約費用のみで利用できる点も嬉しいポイント。利用料金は税込みで11,880円/月で利用できます。

工事写真の撮り忘れを防止するためにも、現場ポケットの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

工事写真を撮り忘れた場合の対処法やリスクについて解説してきました。重要なポイントなので、工事写真を撮り忘れた場合に起こり得るリスクをまとめました。

  • ・発注者とのトラブル
  • ・関係者との信頼関係の低下
  • ・工事の進行を妨げる
  • ・再施工の可能性が高まる

工事写真の撮り忘れは、工事の進捗状況の証明が不十分となり、発注者とのトラブルや工事の進行を遅らせるなどのリスクが高まります。

円滑な写真撮影を行うためにも、建設業界に特化した現場管理アプリの利用がおすすめです。現場管理初心者の方でも安心できる機能が搭載されているので、適切なツールを効果的に活用していきましょう。


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