「ただの勤怠管理」から「現場と紐づく記録」へ。空調設備業が挑む、アナログとデジタルの共存と情報の蓄積

2025-12-24

「ただの勤怠管理」から「現場と紐づく記録」へ。空調設備業が挑む、アナログとデジタルの共存と情報の蓄積

空調設備の設置やメンテナンスを手掛けるヨネハラ空設株式会社様。現場数と人員が増加する中で、代表の米原さんは「誰が、どこで、何をしているか」という基本的な進捗把握の難しさを感じていました。
同社では現在、現場管理アプリ「現場ポケット」を主に勤怠管理と写真保存のツールとして活用しています。導入当初の戸惑いや、現場への落とし込みにおけるリアルな課題、そしてそれでも使い続ける理由とは何か。

米原さんに、導入の現在地と本音を語っていただきました。

増加する現場と「情報の点在」

――現場ポケットを導入される前、どのような課題を抱えていましたか。

米原さん: 一番は、現場数や人数が増えていく中での状況確認ですね。以前は、誰がどこの現場にいて、どこまで作業が進んでいるのかを把握するのが難しくなっていました

。導入前は電話やLINEで個別に確認していましたが、どうしても情報はバラバラになります。特に写真はLINEだと保存期間が切れて見られなくなってしまうこともあったので、後で見返しやすい仕組みが必要だと感じていました。

――以前の勤怠管理はどのように行われていたのでしょうか。

※イメージ写真

米原さん: 以前は別のシステムを使っていたのですが、当時は単に「何時から何時まで働いたか」を記録するだけでした。どの現場でどんな作業をしたのか、といった「具体的な業務内容」と紐づいた管理ができていなかったのが実情です。

選定の決め手:インスタ広告で見つけた「使いやすさ」への期待

――現場ポケットを知ったきっかけと、選ばれた理由を教えてください。

※イメージ写真

米原さん: きっかけはInstagramの広告だったと思います。ずっと現場管理を改善できるツールを探していたのですが、決め手は「使いやすそうだな」と感じた直感ですね。

他社サービスとの比較は特にしませんでした。まずは自分たちが使いこなせるかどうかが重要だったので、複雑すぎるものより、シンプルに始められそうな現場ポケットを選びました。

――導入プロセスはいかがでしたか?

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※イメージ写真

米原さん: 初期設定などはそこまで大変ではありませんでした。最初の頃は何回か電話でサポートを受けながら進めましたが、基本的な操作はスムーズに覚えられたと思います。ただ、自分たちに合うように「使いこなす」という点では、まだ試行錯誤の途中ですね。

「現場名・作業内容・写真」がセットで残る価値

――導入後、どのような変化や改善が見られましたか。

米原さん: 一番は、写真と作業内容が現場ごとに見返せるようになったことです。これまでは「何時から何時まで」という時間だけの報告でしたが、今は「どの現場で、どんな仕事をして、その時の状況はどうだったか」が、写真と一緒に現場ポケットの中に蓄積できるようになりました。

――職人さんや現場への落とし込みにおいて、苦労されている点はありますか。

※イメージ写真

米原さん: 正直に言うと、職人側には「入力するのが面倒だ、負担だ」という意識がまだあります。「これをやることが効率化につながるんだ」という認識を全員に持ってもらうのは、なかなか難しいですね。ですが、社員は基本的に当日の作業内容などの情報を蓄積してくれています。後で何か確認が必要になった時、現場ごとにデータが整理されているのは、やはり便利だと感じますね。

工程表活用による「理想の管理」へ

※イメージ写真

――現場ポケットの全体的な満足度はいかがでしょうか。

米原さん: 5段階評価で言うと、これからの期待も含めて3といったところでしょうか。システム自体は良いものだと思いますが、まだ自分たちが機能を使いきれていない、という本音もあります。もっと活用できれば、満足度は自然と上がっていくはずです。

――今後、どのように活用を広げていきたいですか。

米原さん: 理想としては、工程表の共有をしっかりやっていきたいですね。今は現場名と写真、勤怠がメインですが、全体工程表で「この現場の工期はいつからいつまで」というのを全員がパッと見られるようにしたい。そうすることで、現場の連携ももっとスムーズになるのではないかと考えています。

――最後に、導入を検討されている方へ、メッセージをお願いします。

米原さん: どんなに良いシステムでも、使う人の感覚によって合う・合わないはあります。ですが、情報を「共有できる場所」があるというのは間違いなく良いことです。特に写真を現場ごとに残せる機能は、後々の管理を考えると非常に役立ちます。まずは自分たちのペースで、必要な機能から触ってみるのが良いのではないでしょうか。


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