大阪府を中心に害獣・害虫駆除のスペシャリストとして、行政や大手ハウスメーカーから絶大な信頼を寄せる株式会社ベクトル。
同社では、現場が終わった後の膨大な報告書作成が代表の八田さんに重くのしかかり、連日深夜までの残業や休日返上が常態化していました。
「現場ポケット」の導入は、そんな過酷な状況をどう変えたのか。劇的な工数削減と、それによって生まれた「攻めの経営」への変化について詳しく伺いました。
日曜日は18時間PCと格闘。「アンジェラ・アキ状態」で限界だった日々
――現場ポケットを導入される前、どのような課題を抱えていらっしゃいましたか。

八田さん: 一言で言えば、報告書作成のための「残業」と「休日出勤」が限界に達していました。私たちは大手ハウスメーカーさんとも取引がありますが、ハウスメーカーの仕事はとにかく正確な報告書が不可欠です。
当時は、現場から夜の7時や8時に帰ってきて、そこからExcelで報告書を作り始める毎日でした。終わるのは夜中の2時、3時。
それでも終わらない分は、日曜日の朝から晩まで丸1日、18時間くらいずっとパソコンの前に座って……。もう、途中で意識が遠のいて寝てしまいそうになるから、立ち上がりながらピアノを弾くアンジェラ・アキさんのような姿勢でキーボードを叩いていましたよ(笑)。
「もうパソコンぶち割ったろか!」と思うほど、精神的にも肉体的にも追い詰められていましたね。
――以前も、何かアプリを試されたことはあったのでしょうか。

八田さん: 無料のアプリを試したこともありましたが、写真を入れるのにものすごく時間がかかったり、同じ写真を重複して入れなければならなかったりと、とにかく使い勝手が悪かった。結局、2〜3件保存したら有料プランを案内されるし、動作が遅すぎて6時間くらい待たされることもありました。
結局「Excelの方がまだマシだ」と戻ってしまったのですが、そのExcel作業こそが地獄の入り口でした。
「中川さんの誠実さ」が導入の決め手。ITアレルギーを払拭した手厚いサポート
――多くのシステムがある中で、現場ポケットを選ばれた理由を教えてください。

八田さん: たまたまSNSの広告で見かけて興味を持ったのがきっかけですが、最大の決め手は担当の中川さんの存在です。
正直、他にもいくつか似たようなアプリの話は聞いていましたが、どれも説明を聞く限りでは使いにくそうだと感じていました。
でも、中川さんの説明は本当に分かりやすかった。単に機能を売るのではなく、うちの会社の状況を真剣に考えて、誠実に寄り添ってくれる姿勢に「この人なら信頼できる、このシステムなら任せられる」と直感したんです。
私だけでなく、従業員に向けた研修会も開いてくれて、サポート体制が抜群に良かった。この「人の熱量」が、導入の大きな後押しになりましたね。
月間60時間の削減に成功。浮いた時間で「経営の質」が劇的に向上
――導入後、実務においてどのような変化がありましたか。

八田さん: 劇的ですよ。今まで1件あたり2〜3時間、時にはそれ以上かかっていた報告書作成が、今では1時間かかりません。月に20〜30件は作成しますから、単純計算で月に60時間以上の削減に成功しています。
一番大きいのは、私一人で抱え込んでいた報告書業務を、現場の職人たちが自分たちで完結できるようになったことです。
現場の合間や帰社後のちょっとした時間で、スマホからパパッと写真を入れて文章を打つ。
これだけで済むので、私が日曜日に18時間もPCに張り付く必要は完全になくなりました。
――削減された時間は、どのように活用されていますか。

八田さん: 他の重要な業務に充てられるようになりました。見積書の作成、図面引き、そして新しい事業の戦略立案。今まで報告書に奪われていた時間が「攻めの時間」に変わったことで、会社全体の循環が目に見えて良くなりました。事務作業の効率化が、これほどまでに経営を楽にするのかと驚いています。
――元請けさんや顧客からの反応はいかがでしょうか。

八田さん: 大手ハウスメーカーさんからも「非常に分かりやすくて、いい報告書だ」と太鼓判をいただきました。私たちの仕事はコウモリやネズミなどの害獣駆除ですから、なぜそこに住み着くのか、どう対策したのかという専門的な解説が求められます。
現場ポケットは写真とコメントをセットで綺麗に配置できるので、プロとしての説得力が格段に増しました。顧客満足度の向上にも直結していますね。
業界全体の底上げを目指し、80社の加盟団体へも推奨したい
――現状の満足度を教えてください。
八田さん: 非常に満足していますし、導入して本当に良かったと感じています。現場の作業効率を上げたい同業者には、自信を持って「めっちゃ使いやすいで」と進めています。
――今後の展望についてお聞かせください。

八田さん: 実は今、日本有害鳥獣駆除・防除管理協会の理事として、新しく「害獣防除施工管理士」という資格のテキスト作成や防除部門の担当をしています。
この業界には、まだまだアナログで報告書作成に苦労している業者がたくさんいます。今度、約80社が集まる協会の集会があるのですが、そこで「現場ポケット」をデモを交えて紹介したいと考えています。
良いツールを使うことで、業界全体の労働環境が良くなり、職人の社会的地位も上がっていく。現場ポケットには、その力があると確信しています。