外壁パネル施工の専門家として、数多くの現場を手がける有限会社ツカサ。かつて同社では、月に最大20件にも及ぶ現場の管理を社長一人の記憶に頼り、情報共有の漏れや施工不良が発生していました。
現場管理の限界に直面していた同社が、現場ポケットの導入によって「精神的負担90%減」という劇的な変化を遂げた裏側には何があったのでしょうか。代表の寄口様にお話を伺いました。
限界だった「社長の頭脳」頼りの現場管理
――現場ポケット導入前の課題を教えてください。

寄口さん:一番の課題は、増え続ける現場数を私一人の頭で管理しきれなくなっていたことです。当時は月あたり15件から20件ほどの現場が動いていましたが、そのすべてを把握するのが本当に大変で。
どの現場にどの職人が入るのか、その配置を考えるだけで頭がパンクしそうでした。その結果、現場に入る職人の手配漏れや、逆に人員が溢れてしまうといったことが起きていました。
また、図面などの重要な資料を事前に配布し忘れたり、ひどい時には請求漏れが発生したりと、管理の限界が会社の運営に直接的な影響を及ぼしていたんです。誰がどの現場に入ったのか、後から正確に追うことすら困難な状況でした。
――当時の情報共有は、どのように行っていたのでしょうか。
寄口さん:電話や言葉での伝達が基本で、補助的にLINEも使っていましたが、情報があちこちに散らばってしまって。
職人から上がってきた報告を、今度は自分で作ったExcelのシートや手書きの手帳に転記するのですが、どの情報をどこに書いたかわからなくなることもしばしばでした。
私自身も現場で作業をしているため、事務所にいる時間は限られています。日中は現場作業、夜は事務作業という毎日で、本来やるべき見積書の作成などに手が回らないほど忙殺されていました。
事務員もいないので、すべてを一人で抱え込むしかなかったのです。寝ても覚めても現場のことが頭から離れず、夜中にふと段取りを思い出しては職人にLINEを送る…そんな日々が続いていました。
――そのアナログな管理体制は、実務にどのような影響を及ぼしていましたか。
寄口さん:情報共有のミスが原因で、施工不良がしょっちゅう発生していました。やり直しのために、本来なら別の現場に入るはずだった職人を再度投入しなければならず、会社としては人工の面で大きな負担になっていました。人的コストのロスは深刻でしたね。まさに悪循環でした。
「これなら使える」と感じたシンプルさとサポートへの期待
――現場ポケットを知ったきっかけと、選ばれた理由を教えてください。

寄口さん:自身でExcelのソフトを自作するなどして何とか一本化できないかと試行錯誤しましたが、素人が作るものですから機能の連携に限界を感じていました。そんな時、Facebookの広告で現場ポケットの存在を知ったんです。
実は、元請けさんが使っている他社のサービスを下請けとして利用した経験はありました。ただ、正直に言うと機能が複雑で使い方がよく分からなかったんです。
一度レクチャーも受けたのですが、それでもピンとこなくて。その点、現場ポケットは画面がシンプルで、誰でも直感的に使えそうだと感じました。「これなら自社でも使いこなせそうだ」と直感したのが大きいですね。
――導入の決め手となったポイントはどこでしたか。

寄口さん:料金が、自分の労力や会社の抱える損失を考えれば、まったく高いと感じなかったことです。むしろ安いとさえ思いました。
そしてもう一つ、サポート体制への期待感です。導入前の相談段階から、サポート担当の方がとても親身になって「こんなことをやりたい」という私たちの要望に耳を傾けてくれました。「この人たちとなら、自分たちのやりたい形を実現できそうだ」と感じられたのが、最終的な決め手になりました。
導入翌日から職人が自主的に活用。精神的負担は90%削減!
――導入はスムーズに進みましたか?
寄口さん:はい、驚くほどスムーズでしたね。特に、職人さん向けに開いてもらった操作説明会が非常に効果的でした。
みんなすぐに理解してくれて、研修を受けた次の日にはもう自主的に日報を入れ始めるなど、積極的に使ってくれたんです。今ではベテランの職人が新人の研修生に使い方を教えてくれるまでになっています。
――導入後、具体的にどのような効果がありましたか?
寄口さん:日報と勤怠管理が劇的に楽になりました。もう一目瞭然です。職人には「現場ポケットに入力しないと、自分が働いた証明ができないから給料にも影響するよ」と伝えています。
これにより、一人ひとりが責任を持って正確な打刻をしてくれるようになりました。結果として、誰が、いつ、どの現場にいたのかが正確に把握できるようになり、管理の手間が大幅に削減されました。
――特に効果を実感している機能はありますか?

寄口さん:GPS機能ですね。打刻した場所の位置情報が記録されるので、職人が本当に現場にいたのかどうか、客観的な事実として確認できます。残念ながら、建設業界には「現場に行く」と言って別の場所にいるような人もいます。
この機能があることで、そうした嘘がつけなくなる。性善説に頼らない管理体制を築けるのは、経営者として非常にありがたいです。
これは、裏を返せば、真面目に働いている職人の頑張りを正当に証明するツールにもなります。一部の不誠実な人のせいで全員が疑われるようなことがなくなりますから。この点は、同業の仲間にも「絶対に導入した方がいい」と強く勧めているポイントです。
――ご自身の業務にはどのような変化がありましたか?
寄口さん:もう、世界が変わりましたね。すべての情報を自分の頭の中に詰め込んでおく必要がなくなり、精神的な負担は感覚値ですが90%は削減されました。
夜中に仕事のことで飛び起きることもなくなり、ぐっすり眠れるようになりました。そのおかげで日中のパフォーマンスも上がり、空いた時間で本来やるべきだった見積もり業務や、新しい仕事の計画に集中できるようになったんです。
月々の費用を考えれば、まさに「優秀な事務員を一人雇った」くらいの、いやそれ以上のインパクトがありますね。
「言わなくてもわかる」文化が醸成され、施工品質も向上
――従業員の方々の意識や動きに変化はありましたか?

寄口さん:職人一人ひとりの意識が大きく変わりました。「自分の仕事は自分で管理する」という自覚が生まれたんです。
現場に入る前には、現場ポケットにアップロードされている図面や仕様書を各自で確認することが当たり前になりました。こちらから「資料を見ておけよ」の一言で済むようになったのは、本当に大きな進歩です。
――それが品質にどう影響しましたか?
寄口さん:絶大な効果がありました。実は当社が手がけるのは、扱う外壁パネルの種類が多く、現場ごとに仕様が異なる特殊な工事がほとんどです。
だからこそ、事前の情報確認が非常に重要になる。その確認作業が徹底されるようになったことで、うっかりミスや思い込みによる施工不良が劇的に減少しました。以前はしょっちゅうだった手戻り作業がなくなり、会社全体の生産性が向上しました。
――以前の課題だった「職人の配置ミス」や「請求漏れ」はいかがですか?
寄口さん:それも完全になくなりました。誰がどの現場に入っているかが視覚的にわかるので、職人の配置を組み立てるのが非常に楽になりました。
もう私の頭がパンクすることもありません。日報データが正確に残っているおかげで、請求漏れの心配もゼロになりました。
現場の声を未来へ。さらなる活用への期待
――現場ポケットの全体的な満足度を教えてください。

寄口さん:非常に満足しています。これ以外に言葉が見つかりません。導入してからのこの1年間で、会社は良い方向にガラッと変わりました。
だからこそ、知り合いの経営者にも自信を持って勧めています。単なる効率化ツールではなく、会社と職人の意識を変える起爆剤になる、と。
――あらためて、サポート体制はいかがでしたか?
寄口さん:いつも電話すればすぐに対応してくれるサポート担当の方がいるので、安心して使えています。導入時の説明会から日々の小さな疑問まで、手厚くフォローしていただけるのは本当に心強いです。今後も長く付き合っていきたいと思っています。
――今後、どのように活用を広げていきたいですか。
寄口さん:写真だけでなく、短い動画も共有できると、現場の状況がさらに伝わりやすくなるかなという期待はあります。複雑な納まりや、写真では伝わりにくい部分を動画で補足できたら、さらに便利になりますね。
サポートの方から、YouTubeなどのリンクを貼って共有する方法も教えていただいたので、そういった工夫もしながら、もっと活用していきたいです。現場ポケットは、これからも私たちの会社の成長に欠かせないパートナーです。